〇夏の二輪

マグロは常に泳ぎ続けなければ

死ぬという

ボクたち指導員も夏場の二輪教習

は走り続けなければ死ぬかも

 

WHY

 

 

あっついなぁ~神谷

 

 

止まると走行風があたらないので

あづいのです

 

しかも止まるときはなるべく日陰で

 

あれをイメージしてもらいたい

ハウルの荒地の魔女

汗でギトギトになって階段のぼって

『アタシのイス(ひかげ)だよ~』

の状態である

 

そんな酷暑の中、ボクたち下っ端

指導員がひいひい言ってるとき

ドSヌマさんは空調の効いた部屋

キンキンに冷やしたジョッキで

山本に買いに行かせたコーラを

片手に

 

『ぷは~、この一杯のために

 生きてるなぁ~

 

・・・・・・・・・

 

 

なあ、佐伯

今年の夏ってキツクない?

無事こせるかな

 

「こんどーさん」

 

「はい」

 

「二輪教習のときは離れてるし

マスク外しててもいいですよ

暑くないの?」

 

「あっ」

 

「呼吸でも熱交換してますから

外してないと熱中症になりますよ

ほら

柴犬だって夏場、はあはあしてる

でしょ」

 

 

 

 

しまった、犬のほうがボクより

おりこうさん・・・

 

 

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